ミャンマーでは長いあいだ、現地通貨のチャット、米ドルとともに外貨兌換券(FEC)という通貨が使われてきた。かつては空港で米ドルからFECへの強制両替が行われたり、FECでしか支払いができないものがあったりと、政府に直接外貨が入る仕組みになっていた。
しかし現在のミャンマー政府は国際的な経済・金融システムを目指して昨年より為替制度を管理変動相場制に変更し、国内の両替規制を緩和してきており、FECはもはや不要なものとなっていた。
3月22日付Myanma Alinnが報じたミャンマー中央銀行からの公告によると、2013年4月1日から6月30日の90日間に銀行口座に米ドルかチャットで入金するという方法で両替・回収し、7月1日からは使用できなくなるとのこと。ただし、この期間に何らかの事情で両替できなかった者は2013年7月1日から2014年3月31日まで特例として両替が可能だが、理由が必要とのこと。2014年4月以降は完全に両替ができなくなる。