2014/03/25

ミャンマー外務省バングラデシュ日刊紙記事に注意

325日付Myanma Alinnによると、320日付のバングラデシュ日刊紙Dhaka Tribuneの記事に対し、ミャンマー外務省はネーピードーへバングラデシュ大使を呼びバングラデシュ外務省宛ての注意文書(Aide-Memoire)を渡したとのこと。また同時に駐バングラデシュ・ミャンマー大使がバングラデシュ外務省東南アジア局を訪れ注意文書を渡したとのこと。

そのバングラデシュ日刊紙Dhaka Tribuneの記事の内容は、ヤカイン州とくに州都シットウェーとマウンドー(記事ではMuangdawとなっているが、バングラデシュ国境の町Maungdawのことと思われる)の殆どが東南アジア系ベンガル地方言語を話し迫害を受けているとし、かつて領地割譲があった歴史の例や最近ロシアがクリミアで行った国民投票などの例を挙げて、ロヒンギャと呼ばれる問題とバングラデシュの人口過密からくる難民問題について、国民投票を行ってその2つの都市をミャンマーから分割しバングラデシュのチッタンゴン管区に編入すれば問題が解決するという可能性を述べている。ちなみに記事ではその2都市にはバングラデシュからもミャンマーからも独立した国家になる道もあるとも付け加えている。

現在のクリミア問題が飛び火した形だ。なお、記事で示されているヤカイン州の民族・言語に関わる数字の根拠は不明である。

ミャンマー4月から自動車登録税率変更

325日付Myanma Alinnによると、41日から輸入車に掛かる自動車登録税が次のように変更されるとのこと。
なお、基準になる自動車価格はFOB(本船渡し)価格である。

事業用自動車・貨物自動車  5
旅客用自動車(運転手を含み10人以上)  5
乗用自動車
  1350cc以下   30
  1351-2000cc  50
  2001-5000cc  80
  5001cc以上  120
旅客貨物両用自動車  40

2014/03/21

ミャンマー4月からの電力料金値上げ

321日付Myanma Alinnによると、先の国会で決まった電力料金の値上げがこの4月利用分から適用され、5月から徴収されるという。電力消費は毎年約15%伸びており、需要をまかなうための発電所建設などのコストを国家予算だけで補うことは困難なため、生産コストに応じた電力料金へ改定したものと説明している。

現在の電力料金はユニットあたり、政府用35チャット(1チャット=約01円)、家庭用35チャット、事業用75チャットだが、4月からの料金は次のとおり利用電力量に応じた料金体系となっているとのこと。

(単位:ユニット、通貨:チャット)
家庭用/街灯
1-100           35
101-200       40
201-             50

事業用
1-500                   75
501-10,000           100
10,001-50,000       125
50,001-200,000     150
200,001-300,000   125
300,001-               100

2014/03/19

アジアハイウェイの建設工事、タイから45キロ地点に到達

アジアハイウェイ1号線(AH1)は東京を起点として福岡から韓国の釜山へ渡り、中国、ヴェトナム、カンボジア、タイ、そしてミャンマーのヤンゴン、マンダレーを通過し、インドや中東を経由してトルコのブルガリア国境まで到る、総延長約14万キロの国際道路のことだ。そのアジアハイウェイのミャンマーにおける東の入口は、カレン州にあるタイとの国境の町ミャワディーとなっている。

319日付Myanma Alinnによると、そのタイ国境の町から約45キロ内陸に入った地点(コォカレイッ)まで、工事が進んでいるという。工事はタイ企業とアジア開発銀行の協力により2003年から始まり、諸般の事情により2005年に一時中断されたが、2012年に再開され、国も農地や土地に対して補償を行ってきたとのことだ。

ちなみに、日本の国土交通省HPの「国別アジアハイウェイの状況」によると、2004年時点のデータとしてミャンマーは以下のようになっている。

総延長:3,003km
舗装区間:(2車線以上)1,472km (1車線)1,013km
未舗装区間:518km
フェリー:0
未開通区間:0
不明:0

2014/03/18

ミャンマー国内の天然ガス利用状況

ミャンマーで輸出総額の約40%を占めるのが天然ガスだ。

318日付Myanma Alinnによると、天然ガスの増産と同時に、CNG(圧縮天然ガス)国内販売店やCNG自動車が増えているという。天然ガスの増産は2013年末までに国際入札等で新たに採掘許可を与えたため、天然ガスの産出鉱区が増えたことによるものだ。

現在、2つの鉱区から合計294百万立方フィート(=8.325百万m3)を国内向けに使用しているとのことで、その内訳は次のようになっている。67%発電所用、13%セメント工場用、7CNG自動車用、6%化学肥料工場用、その他国営・民営事業用。

また、ミャンマー全土におけるCNG自動車の台数は27,751台あり、その殆どがヤンゴン市内で26,831台という。一方、CNG販売店はミャンマー全土で45店舗あるとのことだ。

2014/03/17

不明のマレーシア旅客機、ミャンマー海軍も捜索協力

317日付Myanma Alinnによると、現在、行方不明になっているマレーシア航空に関し、ミャンマー海軍は3隻の軍艦を出し、ミャンマーの排他的経済水域内において、マレーシア海軍、インド海軍と連絡を取りながら捜査協力を行うとのこと。

ミャンマー国軍はASEAN諸国の軍と友好関係を高める一環として災害や困難が生じた際の協力を行っているとしている。

ミャンマー・ASEAN映画祭、ヤンゴンで開催

317日付Myanma Alinnによると、ヤンゴンでミャンマー・ASEAN映画祭が開催されるという。今年ミャンマーはASEANの議長国となっていることもあり、ASEANにおける映画業界の発展のために企画されたとのこと。

317日から21日までの5日間、ヤンゴン中心部にあるネーピードー映画館で計20作品が上映される。映画は歴史もの、ドキュメンタリー、SFなど、各国の特徴を捉えた歴史や文化を味わえる作品とのこと。

2014/03/10

モン州、タニンダリー管区の指標

ミャンマーの地図を見ていただくと、タイと国境を接し南の方へ細長く伸びた地域がある。その付け根の辺りがモン州で、さらに南端部分がタニンダリー管区だ。モン州の州都はモーラミャイン、タニンダリー管区の州都はダウェー。ダウェーは現在、経済特区が計画されている場所だ。ヤンゴンのような都会ではなく、地方都市の状況が分かる指標が310日付Myanma Alinnに出ていたので紹介する。(現地通貨10チャット=1円換算)

モン州
面積:4,747平方マイル(12,290平方キロ)
   *因みに四国が18,800平方キロ
人口:190万人超
GDP:約1,395億円(201312月)
1人当たりGDP:約7万円
電話普及率:8.25
米充足率:187.15%(201211月)
貧困率:16.3%(2010年)

州都モーラミャイン
面積:84.5平方マイル(218.9平方キロ)
人口:24万人超
1人当たり年収:約57千円
電話普及率:21.5
病院ベッド数:300

タニンダリー管区
面積:16,735平方マイル(43,340平方キロ)
人口:120万人超
GDP:約1,585億円
1人当たりGDP:約14万円
電話普及率:5.24
米充足率:90.49
貧困率:32.6%(2010年)

州都ダウェー
面積:1,647.99平方マイル(4,268平方キロ)
人口:10.4万人超
1人当たり年収:約59千円
電話普及率:24
病院ベッド数:200

2014/03/07

ミャンマーの宿泊施設数、徐々に増加

37日付Myanma Alinnによると、20142月末時点でホテル、インなどの宿泊施設の数が960施設(36,468室)となったとホテル観光省が発表したとのこと。2013年は794施設(28,660)だったので、客室数でいうと約1.27倍に増えた計算になる。

宿泊施設が増加した場所はヤンゴン、マンダレー、ネーピードー、バガン(ニャウンウー)、タウンヂー(インレー)などで、主に商業および観光地だ。首都ネーピードーでのホテル増加は昨年末に開催された東南アジア競技大会(SEA GAMES)の影響が大きいと思われる。

ミャンマーの旅行業界では今年2014年、外国人客が300万人を越えると予想しているとのことだが、他のASEAN諸国に比べると規模はまだまだ小さい。記事によると、タイの外国人客数は2,400万人、マレーシアは2,800万人、ベトナムは750万人、ラオスは350万人という。まだ、ラオスの規模にも至っていない。因みに日本は昨年2013年に訪日外国人の数が1,000万人を越えた。

また、バンコクポスト(2013813日付)によると2013年前半にタイ・バンコクのダウンタウンにおける客室数が37,500室になったという。タイの外国人訪問客はミャンマーの約8倍だが、ミャンマー1国の客室数がバンコクのダウンタウンの客室数に匹敵するということになる。

品質が劣るにもかかわらず客室料金が高くなってしまったミャンマーのホテル、現在も建設ラッシュが続いているが、品質相応の客室料金になるにはまだ時間がかかるかもしれない。