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2012/07/02

ミャンマー人は占い好き

ミャンマーで質問サービスをおこなっている「コールセンター」というのがある。今日の国営紙(Myanmar Ahlin)によると、いま携帯電話を持っている若者の間で人気となっているのが、その占いサービスらしい。日本人も占い好きだと感じるが、ミャンマー人も大の占い好きだ。

ミャンマー人にとって占いとの関わりは生まれた時から始まる。先ず何曜日に生まれたかで象徴となる動物が決まり、それぞれ性格的な特徴も決まるとされる。命名の方法も月曜ならカ行から始まり、火曜ならサ行から始まるという具合だ。親によっては例えば火曜日生まれの子供がほしいから火曜日に帝王切開で子供を産むということもよくある話。

そのコールセンターの占いサービスが何占いかは分からないが、生年月日/時間や占星術のようなものはミャンマーでよく耳にする。記事によると1分につきK100(約10円)のサービス料だが、6月第2週から始まったこのサービスに毎日5千件ほどの電話がかかってくるらしい。

2012/06/18

蚊の対策


雨季が始まると水溜りがあちこちにできる。蚊が特に多い季節になってきた。東南アジア地域に言えることだが、ミャンマーも蚊が多い。蚊が媒介する感染症で、駐在員がよく罹るのがデング熱およびデング出血熱だ。それらを媒介する蚊は都市部に生息し、朝や夕方に活動する。(デング熱、デング出血熱に関する詳しい情報は国立感染症センターのページへ)

予防は先ず蚊に刺されないことなので、私は虫除けスプレーを常備しているが、汗や雨で流されてしまうのか、蚊に刺されることがよくある。

ミャンマーのレストランは外にテラス席を設けているところも多く、外で食べると気持ちいいが、蚊に悩まされることが多い。そういう時は殆どのレストランで蚊取り線香を焚いてくれるので、お店の人に「チンゼー ペー バー(蚊取り線香をください)」と遠慮せずに言おう。ミャンマー語で蚊取り線香は「チンゼー」という。棒状の一見花火のような形状のものか、日本でお馴染みのコイル状のものを持ってきて焚いてくれる。これでけっこう蚊が寄り付かなくなるものだ。

蚊の対策と言えばミャンマーでは蚊帳は欠かせない。日本ではもう見ることもなくなったが、ミャンマーでは今でも大活躍している。旅行者や高級アパートメントにお住まいの方には必要ないかもしれないが、ローカルのアパートを借りて暮らすとなれば蚊帳は重宝する。蚊帳はミャンマー語で「チンダウン」という。スーパーとか雑貨屋で手に入る。

2012/05/11

ミャンマー式喫茶店

最近はミャンマーでもお洒落なカフェが増えてきたが、今でも昔ながらの喫茶店は多い。ミャンマーの喫茶店では注文方法が独特だ。席に着いたらともかく飲み物を注文するだけでよい。ちょっと小腹が空いていてもである。というのも包子やサモサ、ミートパイにパン、ケーキなどを店員が持ってくるからだ。黙っているとたいていはそれらをテーブルに置いていく。中国の包子とインドのサモサ、西洋のケーキなどがテーブルに並び、ここは一体どこなのかと不思議な感覚になるかもしれない。しかしこれが中国とインドに挟まれ、イギリスの植民地を経験したミャンマーならではの光景だ。

ここでテーブルに勝手に並べられた国籍豊かな食べ物に戸惑って思わず、注文していないから下げてくれなどと文句を言ってはいけない。食べたくなかったら手を付けなければよいだけだ。ミャンマー流では食べた分だけ支払うことになっている。言葉が不自由な外国人にとっては非常にありがたいシステムだ。目の前に美味しそうなものを並べられると、食べるつもりではなかったのについ手が出てしまうのが人情である。ミャンマー流ではそれを狙っている。実に商売上手だ。

ところで飲み物はどういうものがあるのかというと、熱い紅茶かコーヒー、もしくは冷たいソフトドリンクが一般的だ。全て甘い。ミャンマー式の紅茶は練乳入りの紅茶で、「ラペッイェー」という。小さなガラスのカップに練乳をたっぷり入れ、濃く煮出した熱い紅茶をその上から注ぐ。テーブルに運ばれてくる時は練乳と濃い紅茶が二層になっている。それを客が自分で混ぜていただく。混ぜ方によってある程度は甘さを調節することが可能だ。もちろん最初から練乳を少なく入れてもらうこともできる。その場合は「チョーボ」と言おう。

コーヒーも細挽きにして濃く淹れ、砂糖や練乳をたっぷり入れて飲む習慣があるが、喫茶店ではインスタントを出すことが多い。インスタントといっても、最初からインスタントコーヒーとクリーミーパウダー、砂糖がひとつのパックに入ったものが一般的だ。当然のこと甘党のミャンマー人の味覚に合わせているから、かなり甘い。そのパックとお湯の入ったコーヒーカップが運ばれてきたら、自分でパックを開け、お湯に溶いて飲む。これはあまり情緒がないのと、甘さが調節できないので、コーヒー党の私もミャンマーではもっぱら「ラペッイェー」党になる。

テーブルで「シンメー(お勘定)!」言うとお勘定してくれる。飲み物と誘惑に負けて食べた分を支払えばよい。心配しなくても、どんなに混んでいても店員は誰が何を食べたかをよく憶えているものである。だからテーブルに並べられたものは遠慮せずいただこう。

2012/04/25

あいさつ:ごはん食べた?

ミャンマーでの日常のあいさつは「タミン サー ピー ビー ラー?(ごはん食べた?)」である。というと、私が書いた本に「こんにちは」は「ミンガラバー」と書いてあるとクレームを受けそうだが、一応あいさつの項目には「ごはん食べた?」も入れてある。

実際のところミャンマー人どうしで「ミンガラバー」と言い合っているところを見た覚えがない。「ミンガラバー」はいわば外国人用に作られた言葉である。だから、ミャンマー人は外国人に対しては「ミンガラバー」と言うし、外国人が「ミンガラバー」と言っても違和感がない。しかし、ミャンマー人どうしではどうもしっくりこないようだ。

ミャンマー人と親しくなってくると、「ごはん食べた?」とあいさつされるようになってくる。そこで心得ておかなければならないことがひとつある。ミャンマー人にとって「ごはん」とは「コメ」だということである。日本も昔はそうだったかもしれないが、今の日本人にとってはラーメンやサンドウィッチ、フライドチキンはれっきとした食事、「ごはん」に入れていいものである。しかし、ミャンマー人にとっては違う。これらはすべて「おやつ」であり、小腹を満たす程度、軽食としての地位しか与えられていない。確かにミャンマーの麺類は量が少なめのものが多いが、いくら何でもフライドチキンはヘビーだろう。しかし量や腹持ちの問題ではなく、要は「コメ」を食べたかどうかで「ごはん」を食べたかどうかが決まる。

「ごはん食べた?」と聞かれて、「フライドチキンを食べてきたよ」と言おうものなら、「あら、まだごはん食べてないの?」なんて返事が返ってくる。もし相手が食事中の会話なら、「食べていく?」と「ごはん」を勧められるかもしれない。私の場合、「コメ」を食べてないのに「ごはん食べたよ」と言うのも何となく心苦しいので、「フライドチキンを食べてお腹いっぱい」だとか、「お昼ごはんにサンドウィッチを食べてきたよ」とか答えている。しかしこういう返事が多いと、この人は「ごはん」を食べないのかとミャンマー人は心配になるらしい。

こういうややこしい遣り取りを考えると、「ミンガラバー」は外国人にとって、とても便利な言葉かもしれない。