2013/06/28

ミャンマーでの通信事業ライセンス、ノルウェーとカタールの企業に

ミャンマーで通信事業を行うための入札結果が発表された。628日付Myanma Alinnによると、ノルウェーに本拠を置くテレノールモバイル(Telenor Mobile Communications)とカタールのOoredooだ。日本は補欠としてフランス・テレコム・オレンジ(France Telecom-Orange)と丸紅の共同事業体が選ばれた。

入札価格が安く、有力視されていた中国企業は落選となった。外資の参入で通信環境の改善と価格の低下を期待したい。

2013/06/27

ミャンマー2013年4~5月貿易統計

627日付Myanma Alinnに出ていた今年度4~5月の貿易統計は以下のとおり。
(単位:百万米ドル) 


輸出(通常)     540.20
   (国境貿易)  180.40        
        合計 720.60 
輸入(通常)     897.79
  (国境貿易)  115.19
        合計 1012.98
5貿易収支   ▼291.38 

4~5月累計 
輸出(通常)    1050.97
  (国境貿易)   423.28
         合計 1474.25 
輸入(通常)     1644.93
  (国境貿易)   242.47
         合計 1887.40
4~5月貿易収支 ▼413.15
(ミャンマー中央統計局調べ)

格安SIMカード、転売で30倍以上に

現在ミャンマー政府は携帯電話の普及を図るために、1,500チャット(約150円)のSIMカードを抽選方式で販売している。

626日付Myanma Alinnによると、その抽選方式は地域によって異なり、応募資格が地域によって世帯であったり、身分証明書を持つ者であったりしているそうだ。そのため、ひとつの世帯で何個も当選してしまうと転売する者が出て、その転売価格は25,00050,000チャット(約2,5005,000円)にまでなるという。 

1,500チャットで入手できたSIMカードが50,000チャットにまでなるというと、いい儲け話でもある。ヤンゴンの店舗で焼き飯を食べるとだいたい1,500チャットぐらいだ。当然のこと転売目的で抽選に応募する者も出てくる。昨年この格安SIMカードが登場する前はSIMカードが安くなったとはいえ20万チャット(約2万円)以上もしていたことを考えると、5万チャットの価格がつくのも頷ける。

2013/06/17

バガンでも無料WiFiサービスの提供広がる

ミャンマー最大の観光地であるバガン遺跡の観光拠点ニャウンウーでは、これまで外国人観光客をターゲットにWiFiの無料サービスを行っていたが、最近では地元の若者をターゲットにWiFiの無料サービスを提供する喫茶店が増えてきているそうだ。

6月17日付Myanma Alinnによると、このところ携帯電話の価格が安くなり、若者のあいだでAndroidスマートフォンでインターネットを利用することに関心が集まっている。そのため、ニャウンウーのある喫茶店オーナーによると、以前はサッカー中継や音楽を流すのが人気だったが、現在はWiFiが流行しているという。いまは喫茶店にスマートフォン片手に1人でやってきてインターネットを楽しむ若者が増えているらしい。WiFiが飲食客にとって魅力のひとつとなっているとのことだ。

現在、通信大手Red-Linkがバガン遺跡のアーナンダー、シュェサンドー、シュェズイーゴウンなどの寺院、ニャウンウー空港など利用客の多い場所でWiFi
Hotspot Zoneとして無料で提供を行っており、その他、飲食店でも増えつつあるようだ。

2013/06/15

タタの1トン新車トラック

6月15日付Myanma Alinnに出ていたタタモータースの広告だが、1トン積載用トラックの新車が600万チャット(約60万円)から。車種はTATA
Super Ace、ディーゼル車、1年もしくは3万キロの保証付。

ミャンマーではトラックの荷台に荷物を積むだけでなく、改装して人も運ぶ。学校や会社の送迎などに利用するため小型のトラックは需要がある。

2013/06/14

現ヤンゴン国際空港のグレードアップ・拡張工事

6月14日付Myanma Alinnによると、現在のヤンゴン国際空港の利用者は年間2.5百万人、2015年には5.5百万人が予想されている。

そのため、先ずはヤンゴン国際空港にある国内線待合室をグレードアップして2階建てにする計画で、日本企業が請け負う。また同時に駐機場の拡張も行われる。

2013/06/11

『ビジネスと生活の使えるミャンマー語』ミャンマーのジャーナル紙で紹介

今年3月に出版した拙著の日本人ビジネスマン・駐在者向けのミャンマー語会話学習本である『ビジネスと生活の使えるミャンマー語』(Amazon.co.jpで販売中)が、64日発行のミャンマー全国版ジャーナル紙、POPULARの別冊特集号で紹介された。

本書の挿絵はミャンマー人漫画家が描いており、インタビュー時にミャンマーの漫画を好きかどうかという質問を受けた。ミャンマーでは長く続いた悪政のおかげで風刺漫画が盛んだ。ちくりと皮肉の効いた風刺漫画をみると市民が政治や社会についてどう考えているのかがよく分かり面白い。


2013/06/05

6月4日のテインセイン大統領の国民向けラジオ演説

アメリカへの公式訪問時に現在行っている改革をまだ信じられないという人々に会ったという内容から始まり、この改革を成功させるためにはミャンマーが国際社会に加わって関係を持つことが重要であると述べた。また日本の総理訪問に触れ、日本の援助・協力により双方とも利益を得ることができるだろうと言及した。

次に現在の改革について国民に伝えたいと訴えかけ、経済のシステム・組織改革、農業従事者への小規模融資、全政治犯の釈放、(宗教)衝突の沈静化の継続、サイクロンなど自然災害への備え、カチン族KIOとの和平協定について述べた。

一般のミャンマー人と話していると、みなそれぞれ現政権にある程度の懐疑心は持っている。長年続いた政治への不信感が根強いのと、市民が直接接する末端の役人たちまで改革が行き渡らず旧来の悪習が残っていること、富裕層でない一般市民はまだ変革の利益を享受できていないことなどが主な理由のように感じる。しかし、これから良くなると希望を語る人は多い。

国を大きく改革するには時間がかかる。改革には国民の協力も必要で、協力を得るには信頼が必要だ。ミャンマーが国際的に認められるということは経済的利益だけでなく国民から信頼を得るという意味が大きい。

2013/06/01

ヤンゴン環状線の収支

ヤンゴンには市内を大きくぐるっと一周する環状線がある。ミャンマーでは電気が安定供給されていないため、電車ではなくまだディーゼルの列車だ。その環状線の収支について6月1日付のMyanma
Alinnに載っていた。

ヤンゴン環状線の1日の利用者数は約3,000人。1日の売り上げが400万チャット(約40万円)余り。1日に使用するディーゼルが1,895英ガロン(約8,600リッター)。1ガロンを3,500チャットで計算すると6,632,500チャット(約66万円)。売り上げから燃料費を差し引いただけで257万チャット(約25万円)の赤字だ。この赤字を他のヤンゴン-マンダレー線などの売り上げで補っているという。

現在、日本の協力も得て近代化を計画しているとのこと。