2014/05/16

違法な食品着色料に注意

516日付Myanma Alinnで、一部の食品に添加されている着色料が違法で、長期的に摂取すると健康に影響を及ぼす可能性があると国民に注意を促している。とくに、食用発酵茶葉(ミャンマーで日常的に料理やお茶請けとして食される)、粉末唐辛子、粉末ターメリック、ジャム・蜜煮類などに違法な着色料を使っているものが多いという。

健康に影響を及ぼす可能性のある違法着色料は、消費者が色鮮やかで見た目が良いものを選ぶ傾向があリ売上を上げるため添加されているとのこと。

保健省は継続的に市場の食品を検査していて違法なものは取り締まると警告し、消費者にも注意を呼びかけている。

2014/05/15

高速バス転落事故遺族・被害者に保険金支払い

512日夕方、ネーピードーからヤンゴンに向かっていた高速バスが、高速道路の高架橋から転落し、14名の死者と29名の負傷者が出たと513日付Myanma Alinnで報じられた。

近年、ミャンマーの中心部を走るヤンゴン-マンダレー間の高速道路が整備され、サービスエリアも充実し、高速バスの車両も人気路線は3列シートの新車を導入しているバス会社などもありサービスも向上している。かつてとは比べものにならないくらいバス旅行が快適になっている。その中で起きた大事故だ。ミャンマーの新聞紙上では高速道路や街中を含め、毎日のように多くの交通事故のニュースが報告されている。しかし、保険業が認められるようになったのはつい最近のことで、自動車損害保険の普及はこれからという段階だ。

514日、15日付のMyanma Alinnによると、今回の事故では自動車損害保険が掛けられていたとのことで、事故から2日後の14日に、保険賠償金が遺族と被害者に対して支払われた。この給付に際してはネーピードー財務省省内において大臣も出席した式典という形で執り行われた。

掛けられていた保険は財務省保険業管理部が計画し、この58日から販売を開始したばかりの特別旅行保険で、死亡保障300万チャット(約30万円)、傷害補償最高240万チャット(約24万円)までとなっていた。当該車両は更に包括自動車保険と対人保険を掛けており、包括自動車保険の死亡保障100万チャット(約10万円)と対人補償50万チャット(約5万円)を合計すると、今回は死亡者1人あたりに450万チャット(約45万円)が支払われることになる。通常は対人補償しか掛けていないが、今回のケースは更に特別旅行保険と包括自動車保険が掛けられていたとのことで、この他にバス会社から見舞金として各15万チャット(約15千円)が支払われたという。

この式典では保険についての説明も行われ、保険の重要性を強調した様子が伺える。

2014/05/13

騒音に対する意識

「ミャンマーは騒々しい」というと、南国の田園風景やバガンの遺跡を思い浮かべる人は疑問に思うかもしれない。しかし、ヤンゴンのような都会では耐え難い騒々しさに遭遇することがよくある。私もこの騒々しさが原因で転居を余儀なくさせられることが多い。ミャンマー人は騒音に対する意識が非常に希薄だと常々感じている。

とくに何が煩いかというと、大音量で流すスピーカーの音だ。その大音量の音は宗教寺院や通りから昼夜時間に関係なく聞こえてくる。ひどいときは夜通し続くときもある。宗教に関する音はその信者にとってはいくら音が大きくても気にならないようで、むしろ有難いと感じるようだ。しかし、異教徒の人間にとってはミャンマー人でも苦痛だ。

また、住宅が密集した通りで夜中まで運動会やカラオケ大会をしてスピーカーをガンガン鳴らすこともあれば、寄付を呼びかけるためにスピーカーを大音量にして音楽を鳴らしたり連呼したりすることもある。また一般家庭からスピーカーの音を最大にした音楽が聞こえてくることもある。

513日付Myanma Alinnでは珍しく騒音について取り上げている。音の大きさを表す単位としてデシベルを用いることは日本では広く知られているが、記事ではデシベルについての説明から始め、人が許容できる音量の例や、騒音による子供の精神、胎児、家畜や動物への影響にまで言及している。また、高齢者にとっても騒音は苦痛であると付け加えている。

胎児や子供、高齢者への悪影響を示し、騒音を少なくしようと呼びかける論調はミャンマーらしい。ミャンマーにおいても騒音に対する意識が変わることを望みたい。

2014/05/12

ラジオ大阪 “NEWS TONIGHT いいおとな” にインタビュー出演

拙著『旅の指さし会話帳(44)ミャンマー』の話を中心にラジオ大阪アナウンサーの小川真由さんから取材を受けました。放送は515日(木)2148ごろとのこと。小川さんは大阪外国語大学(現、大阪大学外国語学部)の後輩で(とはいっても一回りも違いますが・・・)、『指さし』第1刷の読者でもありました。ご関心のある方はインタビューの放送をどうぞご視聴ください。

最近、後輩たちがこの本を活用しているという話をよく耳にします。私としては全く意図していなかった読者層であり、阪大や東京外大の学生には初歩過ぎるのでは?と思って尋ねると、巻末の単語集が役に立ったり、大学のテキストにはない語彙が揃っていて使いやすいようです。ともかく、この本を後輩も活用してくれているというのはとても嬉しいことです。

NEWS TONIGHT いいおとな” ラジオ大阪(OBCAM1314kHz 月~金曜日2100~ 
パソコン/スマホでの視聴はこちら→http://radiko.jp/

2014/05/11

ミャンマーにある世界記憶遺産

世界記憶遺産は世界遺産に比べて日本人には馴染みが薄い気がするが、UNESCOホームページによると、ユネスコ事業の1つで1995年に登録のガイドラインが作られ、2年に1度、登録が行われているとのこと。保存の対象は文書で、日本人がよく知るいわゆる世界遺産の遺跡、景観、自然などとは異なる。世界記憶遺産事業の目的は、最適な方法による文書の保存、デジタル化などによる文書遺産へのアクセス容易化、文書遺産の存在と重要性について世界的な認識の向上ということらしい。

その世界記憶遺産で昨年登録されたもののひとつに、ミャンマーのマンダレーにある729枚の石に刻まれた世界最大といわれる仏教経典群(マーハーローカマラゼイン・クドードー碑文)がある(UNESCO)。510日付Myanma Alinnによると、このほど、その世界記憶遺産があるクドードー・パゴダの入口において、登録を記念するユネスコのロゴ入りの碑が建てられ、除幕式が行われたとのこと。

この石の経典はミンドン王時代の1868年に作られ、11枚ひとつの仏塔に収められていると記事では紹介している。私もかつて訪れたことがあるが、石の経典が収められた白亜の仏塔が無数に並ぶ姿は、熱帯の強烈な光に照らされて美しく、まさに壮観だ。一度、旅のついでに立ち寄ってみてはいかがだろうか?