2012/12/25
VISAカードもミャンマーでキャッシングが可能
12月24日付のMyanma Alinnによると、12月21日からCB BankのATMで24時間、1回につき30万チャット(約3万円)、1日に100万チャット(10万円)まで現地通貨でのキャッシングができるようになったとのこと。
CB BankのATMはヤンゴン国際空港をはじめ、ホテル、ショッピングモール、商店、大病院など39ヶ所に合計45台が設置されているそうだ。
これでマスターカードもVISAカードもCB Bank のATMでキャッシングが可能となった。欲を言えば次はJCBに頑張ってもらいたい。
2012/12/22
ヤンゴンの不動産価格の上昇率
ミャンマーの普通のローカルアパートはエレベーターがないため高層階は不人気なのだが、そのあまり人気のない9階の物件が、2011年に約140万円だったのが、2012年には約195万円となり、人気の下層階は2011年に約1000万円だった物件が約1600万円に上昇しているという。だいたい1年で30~50%の上昇率らしい。まさに不動産バブルだ。ミャンマーの建物は質を考えるとどうも高いと感じる。
特にヤンゴン中心部が郊外に比べて人気のようで、外資などの需要からコンドミニアムやハイクラスのアパート、工場用地など今年は相当値上がりした。今後暫くは値上がりが予想される。
2012/12/09
マスターカードでのキャッシングについて続報(その2)
BankのATMで引き出せる金額は1日に100万チャット(約10万円)、1回につき30万チャットの引き出しが可能とのこと。前回このブログに書いた時は1日3回までの引き出し制限があったため1日90万チャットまでの引き出しとなっていたが、今回の記事では100万チャットまでとなっている。若干の差だが真偽のほどはわからない。
しかし、11月15日の開始から現在までの累計で9600万チャット(約960万円)がマスターカードでキャッシングされたとのこと。現在まだクレジット払いはできないが、来年の1月ぐらいにはホテルなどでクレジット払いできるよう進めているらしい。
マスターカードでキャッシングできるCB Bank
のATMは銀行の支店、ヤンゴン空港を含め、ショッピングセンターなどミャンマー全国39ヶ所にあるとのことで、先日ヤンゴンのダウンタウンにあるCB
Bankの両替所よこにもATMがあった。便利になったものである。
2012/12/07
ミャンマーのマンゴー、アメリカの見本市へ
12月6日付のMyanma Alinnによると2013年7月に米フロリダで開催されるマンゴーの見本市へミャンマー産のマンゴーが出展されるという。7月はミャンマーマンゴーのシーズンとしては少し遅い時期なのでミャンマーの中北部産のマンゴーを出展するとのこと。
私はマンゴーの専門家ではないが、ミャンマー産マンゴーの品質はけっこういいと思う。日本の輸入マンゴーは早摘みされたものなので、南国で食べる完熟マンゴーとは比べ物にはならないのだが、タイや他の国と比べてもそれほど遜色を感じない。日本にも輸入してほしいものだ。
余談だが、果実ではミャンマー産のアボカドもけっこういい。ミャンマーではこの時期、甘いジュースにして飲む。雨季のマンゴー、乾季(涼季)のアボカドが私のお気に入りである。
2012/11/28
進むヤンゴン郊外の開発
Alinnに載っていたのが、ヤンゴン中心部から南東に川を渡ったところにあるタンリン地区の開発だ。
シンガポールを本拠とするYoma Strategic
HoldingsとミャンマーのFMIグループが計画しているそのタンリン地区の宅地開発の概要は、420エーカー(約170万㎡)の土地に6~8年がかりで9千戸の住宅を含み、学校や病院、娯楽施設などを備えた国際レベルの街を造るという。
一体、5年後、10年後のヤンゴンはどうなっているのだろうか?今はこじんまりとした都市だが、郊外まで開発が進み、拡大していることは間違いない。もしかしたら旧市街、新市街のような都市の形になっているかもしれない。ヤンゴン中心部は英領時代の建物が数多く残っている。川や運河もあり、上海の外灘のような町並みになるのではないかと想像する。何れにせよ、新旧良いところを残した、魅力ある街になってほしいものだ。
2012/11/26
マスターカードでのキャッシングについて続報
BankのATMで24時間、1回に付き30万チャット(約3万円)まで、1日3回までの引き出しが可能で、手数料が1回5000チャット(約500円)かかるとのことだ。
ヤンゴン以外にマンダレー、バゴー、タウングー、ピンマナーなどにあるCB BankのATMでキャッシングが可能らしい。
2012/11/23
マスターガードでキャッシングが可能
BankのATMでマスターカード、MaestroおよびCirrusカードで現地通貨によるキャッシングができるようになったとのこと。CB
BankのATM、空港を含む36ヶ所でキャッシングが可能だそうだ。
VisaやJCBカードも近いうちにサービスが行われると思われる。現地通貨の引き出し手数料や為替レートがどうなっているのかは分からないが、両替の手間が省けるのはありがたい。
2012/11/15
第1回ヤンゴン国際マラソン
かつて韓国人の知り合いが、日本のマラソンは沿道の応援が温かいと言っていたことを思い出した。ミャンマー人の応援の様子は一体どうだろうか?まだ娯楽の少ないミャンマー、千人もの人が走り抜けるとなるとお祭り騒ぎになるのだろうか?それとも厳重に規制されるのだろうか?
何れにしてもヤンゴンで初の国際マラソン大会、楽しみだ。
2012/11/14
ミャンマー外国投資法(2012年11月2日制定)の全文和訳
なお、本法律の解釈についてはお問い合わせをお受けできませんのでご了承ください。
2012/11/10
ヤンゴン国際空港のサービス業務、民営移管へ
現在のヤンゴン国際空港は収容能力が年間2.7百万人だが、2012年はおおよそ2.8百万人になるとみられる。更に来年は5.5百万人が予想されているため、空港の拡張が必要である。許可を得た企業は建物の建設から管理、補修維持まで責任を追う。
ヤンゴン国際空港以外のその他の空港も全てサービス業務を民営移管するが、ヤンゴン国際空港に関して、国内企業は現在国際空港を運営している外国企業と共同申請しなければならない。国内全ての空港のサービス業務は半官半民もしくはジョイント・ベンチャーでの運営を許可するとのこと。
今月25日から12月5日まで予備選考が行われ、2013年2月に入札が行われる。最終的には2013年3月中にはサービス業務が全て民間に移管されるとのこと。(11月9日付Myanma
Alinn ミャンマー語版)
省名変更
and Telegraphs)は通信情報技術省(Ministry of communications and Information
Technology)、労働省(Ministry of Labour)は労働雇用社会保障省(Ministry of Labour,
Employment and Social Security)と名称変更された。(11月9日付Myanma Alinn ミャンマー語版)
2012/11/04
籐の輸出、製品より素材が好調
籐製品を木製品などと輸出する場合、森林省が検査を行うため、輸出に時間がかかる問題を解決する必要があるとのこと。需要のある国外へ輸出するには納期に間に合わなければ他国との競争に勝てない。籐の産出国はミャンマーの他、ASEANではマレーシアとインドネシアだ。
インドネシアは今年1月から籐素材の輸出を禁止し、製品のみの輸出を行っている。ミインドネシアは籐製品を年間5億ドルを輸出するがミャンマーは1~2千万ドルしかないと籐の専門家はいう。
4月から10月までの籐素材の国外輸出は3千トン余り。製品は30トンしかなかったそうだ。籐素材の多くは中国向けで、次に多いのがバングラデシュとのこと。(11月2日付Myanma
Alinnミャンマー語版)
2012/11/01
ダディンチュッ満月祭
この日は仏陀が天上から人間界に戻ってくるとされているため、寺院や仏塔などの仏教施設をはじめ、各家庭や路上に至るまで、ロウソクや小さなお皿のオイルランプ、提灯、電飾などを灯し、仏陀の帰路を明るく照らす習慣がある。
蛍光灯や電飾は少々情緒に欠けるが、寺院などで無数のロウソクやオイルランプに火を灯した光景は幻想的である。
この頃、季節も変わり雨季から乾季に入る。そしてこの日を境に仏教徒は旅行や結婚などを行って良しとされるため、この時期はあちこちでバーゲンやイベントが催され、人々の気持ちも天気と同じく晴れやかになる。半年続いた雨季が終わり、人々が活発に動き出す時だ。
2012/10/26
34階建てコンドミニアム2015年に完成予定
部屋数は406室、560台分の駐車場、居住者用のサービスフロア、ミニシアター、屋外グラウンド、プール、ジム、ミニマーケットなどを備える。 部屋の多くは3千平方フィート(約280㎡)の4ベッドルームで、一番狭い1ベッドルームの部屋でも850平方フィート(約80㎡)ある。最上階には1室1万平方フィート(約930㎡)の広さのペントハウスを4部屋作るとのこと。 このコンドミニアムの所有者は国内資本とのことで、販売先は国内外。L字型に3棟連結させた建物はタイ資本のProcess
Myanmarグループがデザインしたもの。建築の品質に関してはタイのAIT大学の専門家が協力する。 部屋の販売は11月1日から。銀行借入での購入も可能にする予定だそうだ。 現在のところミャンマーで一番高い建物はビル、ホテル含めて22階建てとのこと。(10月25日付ミャンマータイムズ、ミャンマー語版)
2012/10/22
工業団地の廃棄物
工業団地のゴミ廃棄についても同様で、工業団地で定められている規則に従わない工場はライセンスを取り上げることにまで発展するようだ。工業団地では大気汚染物質、水質汚染物質、土壌汚染物質の三種類に分けて現在廃棄物検査をしている。
ヤンゴン管区の工業団地は合計24ヶ所あり、そこで操業している工場は3,562工場ある。それらで出る廃棄物は1日に109.4トン。ヤンゴン市発展委員会はこれまで83工場を検査したとのことだ。(10月21日付Myanmar
Ahlin)
2012/10/14
携帯のインターネット接続
何週間か前だったかにビルの屋上に携帯電話用アンテナを設置しているというニュースがあったので、その恩恵なのだろうか。恐らくヤンゴン市内でも場所によって接続の良し悪しはあると思われるが、幸い私のネット接続環境はかなり改善した。ただ、容量の大きいWEBサイトは表示にかなり時間が掛るのは以前と変わらない。
携帯電話のインターネット回線の接続が良くなると、パソコンを携帯に繋いでインターネット接続したりファイルを送ることができるようになるので、仕事の場所を選ばなくなる。
ミャンマーのネット環境は一気に便利になりつつある。数年前では考えられなかったことだ。
2012/09/23
ISBNコード登録が可能に
ISBNコード(International Standard Book Number)は世界共通の番号で、書籍ごとに付与されている。日本でも書籍を流通させるには、このISBNコードとJANコードの登録を要求される。書籍の裏表紙や奥付に印刷されているあの数字やバーコードのことだ。
ミャンマーで出版された書籍が世界で流通できなかった物理的な要因は、このコード登録ができないことにあると私はつねづね思っていた。それが今回ようやく登録が可能になり、ミャンマーの書籍も検索、流通が容易になる。
2012/09/20
NTTドコモがミャンマーでローミングを開始
ミャンマーでの着信: 220円/分
ミャンマーからの発信:
(日本、その他の国向け)280円/分
(ミャンマー国内)80円/分
SMS:不可
対応ネットワーク:3G、GSM
それにしても高い・・・。
(NTTドコモ:http://www.nttdocomo.co.jp/service/world/roaming/area/view.html?country=4140000&term= )
2012/09/08
安全上、外国人の立ち入りを制限する地域
これまで外国人旅行者の立ち入りが認められていない地域は、モゴック、ネーピードー(ビジネス目的では可)、ピンマナー、レーウェー、タッコウン、カチン州、バモーなどであった。(ミャンマータイムズ9月7日付ミャンマー語Web版)
2012/09/06
外国投資法改正法案の修正状況
ミャンマータイムズ9月3日Web英語版によると、現在行われている修正は、農業、漁業、畜産、製造の一部を含む、重要13分野に対する外資の参入を規制するものだそうだ。13分野に関しては外資比率を49%に抑え、ミャンマーのパートナー企業は比率を過半数以上とすること、事業開始の資本金額を外資は5百万米ドルから8百万米ドルとし、ミャンマーのパートナー企業は少なくともその資本金に応じた額とすることが含まれているらしい。
ジェトロも驚きを隠せないようだが、この改正にあまり大きな期待を寄せない方が良いかもしれない。
2012/09/02
洪水被害
当然それだけ雨が降れば冠水するところも出てくるし、河も氾濫する。ヤンゴンは比較的、冠水しても水の引きが早いが、ヤンゴンから近いバゴーやバテインなどの都市では河が氾濫して水害の被害も出ている。バゴーと言えば世界最大の値釈迦で有名だが、2016年中に完成を目指すヤンゴン空港に代わる新国際空港の建設予定地のあるところでもある。空港建設計画とともに、近隣には住宅や工場などの建設も予定されている。
昨年、アユタヤやバンコクが水害にあったのは記憶に新しいが、ミャンマーの治水も悪い。タイの二の舞にならないよう、土地の開発段階で治水対策を十分にやってほしいものだ。
2012/08/19
不動産価格、売買税増税で高騰に歯止めがかかるか?
以前の15%は2007年8月からの税率だが、その前は57%。今回の増税で不動産価格の高騰が落ち着くとよいが、果たしてどうだろうか?
2012/07/29
ヤンゴンのローカルアパート
私もホテル代高騰の煽りを受け、ヤンゴンで久しぶりにローカルアパートを借りた。もちろん不動産価格も近年高騰しており、アパート代も更新毎に家賃の値上げを要求される状況だが、いまのホテル代よりはまだマシだ。それにしてもローカルアパートの質は10数年前とほぼ変わらず、極めて粗雑である。
この粗雑感は、途上国の住宅事情を知らない方には何とも説明しがたいが、快適に住むには何かと手を加える必要がある。ミャンマーのアパートは一般的にコンクリートの打ちっ放しにペンキを塗っただけだ。部屋によっては床がフローリングではなくコンクリートのままのところもあるので、敷くものから手配しなければならない場合もある。その他、虫除けに網戸を付けるとか、扉がちゃんと閉まるように取り付け直すとか、配線工事が必要なこともある。
配線工事といっても特別な配線のことではない。今回など、入居して台所の電気を消そうと思ってもスイッチがなかった!ブレーカーを落とさないと電気が消えず、入居した夜は台所の電気を付けっ放しにして寝た。一体、前の入居者はどうやって暮らしていたのだろうかと思う。
もちろん、今回借りた賃料は外資系サービスアパートメントやコンドミニアムと比べると破格だが、ローカルの一般的なホワイトカラーには住めない金額だ。質と価格のどちらを取るかだが、いずれにしても不動産価格が落ち着くまでは質に伴わない高家賃を強いられることになる。
2012/07/19
ヤンゴン空港で商用アライバルビザ申請
アライバルビザの受付カウンターはイミグレーションカウンターの右手手前にあり、1人のビザ申請に対して3人の担当官がそれぞれ役割分担して手続きしているようだった。もしビザ申請者が多ければおそらく手続きに時間がかかりそうだが、今のところ申請者は多くないようなのでスムーズにいきそうだ。もちろん乗客にビジネスマンが多ければ申請者も多い可能性はある。
ミャンマーでのアライバルビザの手続きは申請書類が整っていたため、質問もされることもなく数分で済んだが、意外なことにクアラルンプールで手間取った。エアラインのチェックインカウンターでミャンマーのビザがないためチェックインできないと言われ、ヤンゴン空港でアライバルビザの申請ができると説明したが、受け入れてもらえず。挙句、ヘルプセンターに回され、そこでも説明を余儀なくされた。そして、担当者がなにやらパソコンで調べ始め、なぜかミャンマー入国管理局に提出する書類のコピーを取られ、ようやくチェックイン手続きをしてもらえた。
そして荷物を預けるため元のカウンターに戻ってBoarding Passを見せると、またビザがないからダメだと言い出す始末。ヘルプセンターでOKがでたからBoarding Passを発行してもらったんだ!と主張すると、上司を呼びやっと荷物を受け取ってもらえた。
ヤンゴン空港での商用アライバルビザは今年の6月から始まり、まだ申請者が少ないためか、近隣国への周知が行き届いていないためか、意外なところで手間取る可能性がある。ミャンマーで手間取ることは覚悟の上だったが、まさか経由国でこんなに手間取るとは思わなかった。ヤンゴン空港でアライバルビザを申請される方は出国の際に余裕をもって空港に行かれたほうがいいようだ。
2012/07/15
廃車の行方
その廃車の数は昨年から急に増えたため、廃車処理はいったいどうなっているのだろうかと思っていた。
7月14日付のMyanmar Ahlin(ミャンマー語版)によると、鋼を生産しているある工場へ毎日100台ほど運び込まれているらしい。一応、鉄のリサイクルはしているようだが、その他の素材のリサイクルや処理については記事からは不明だ。現在、ヤードに未処理の車が2万台以上あるというので、廃車処理は追いついていない様子が伺える。
2012/07/12
ピーナッツ油の価格
そのピーナッツ油がこのところ高騰している。理由は中国向けの輸出が伸びているからだ。7月12日付ミャンマータイムズによると7月第1週に1.633kgでK4,800(約480円)という記録的な高値をつけたらしい。因みに1キロあたりにすると294円。これは日本人の物価感覚でも高い。
これまで中国が大量に買い付けた影響でミャンマーの市場が高騰したことは何度かある。ミャンマーの生産規模はまだそれほど大きくないため、ピーナッツ油だけでなく、農作物、水産物など影響を受けるものは多い。
ピーナッツ油の価格が高騰すると庶民は他の安い食用油を買うしかないが、ミャンマー人の好みはやはりピーナッツ油だ。
2012/07/10
ミャンマーの高額納税企業
ミャンマービールは日本ではごく稀にしか飲めないが、ミャンマーでは最も有名なビールの銘柄で、意外かもしれないがモンドセレクション金賞を何回か受賞している。味は日本のビールより軽い感じだ。
因みに他のランキングをみると、商業税部門は2位:Rothmans of Pall Mall Myanmar(タバコ製造)、3位:Dagon Beverages Co(飲料製造)など製造、貿易、ホテルが続く。法人税部門は2位:Kanbawza Bank(民営銀行)、3位:CP Livestock Co(畜産、畜産加工)など製造業、建築、インターネットサービス、貿易(飲料)となっていた。
2011-2012会計年度、税務局が徴収した額は1.57兆チャット(約1千5百億円)、前年度に比べて50%の増収だったとのこと。
2012/07/07
ヤンゴン新国際空港計画の追加記事
2012/07/06
ヤンゴン新国際空港計画
7月2日付ミャンマータイムズ(インターネット、英語版)によると、現在の空港は2007年に改築され、270万人規模となった。2011年は145万人しか利用がなかったが、今年は新路線が就航し、航空機と旅客の取り扱いが増加するため年末には収容能力がいっぱいになるとのこと。
そこで第2のヤンゴン国際空港(ハンターワディー国際空港)の開発に政府が投資を求めているらしい。場所は旧日本軍が第2時世界大戦中に滑走路を建設していたところで、ヤンゴンから北に80㎞、バゴー近郊だ。1994年に韓国企業が1千万人規模の空港建設を計画したが、起工式のあとキャンセルされた経緯もあるらしい。
バンコクで飛行機を乗り継いでヤンゴンに到着すると、空港がとても小さく感じる。バンコクの空港ほど大きくなくても、今より大きい国際空港は今後のミャンマーの経済発展を考えると必要だろう。それと、個人的にはもう少しかっこいい空港ができることを望んでいる。
2012/07/05
ミャンマーへの空路アクセス増加
7月2日付ミャンマータイムズ(インターネット、英語版)によると、タイ・エアアジアは現在ヤンゴンへ毎日2便が運行しているが、今年9月-12月期にはネーピードーへ毎日、バガン、マンダレーへ週数便の運行を申請中。
ミャンマー国際航空はマンダレー-バンコク間の就航を2013年上期に予定。
大韓航空は9月13日からソウル-ヤンゴン間を週4便運行する予定。
カタール航空は10月28日からドーハ-ヤンゴン間を週3便運行する予定。カタール航空は2008年に運航を止めていたらしい。
その他、今年年末ごろにヤンゴン-マニラ便、ドイツのコンドル航空がフランクフルト-ヤンゴン間(帰路はタイのプーケットを経由)を11月から週1便を予定とのことだ。
私もよく利用するバンコク-ヤンゴン間のフライトはいつも混んでいるので、ヤンゴン便が増えると少しは予約が取りやすくなるかもしれない。
2012/07/02
ミャンマー人は占い好き
ミャンマー人にとって占いとの関わりは生まれた時から始まる。先ず何曜日に生まれたかで象徴となる動物が決まり、それぞれ性格的な特徴も決まるとされる。命名の方法も月曜ならカ行から始まり、火曜ならサ行から始まるという具合だ。親によっては例えば火曜日生まれの子供がほしいから火曜日に帝王切開で子供を産むということもよくある話。
そのコールセンターの占いサービスが何占いかは分からないが、生年月日/時間や占星術のようなものはミャンマーでよく耳にする。記事によると1分につきK100(約10円)のサービス料だが、6月第2週から始まったこのサービスに毎日5千件ほどの電話がかかってくるらしい。
2012/06/30
建物の崩落
昨日の新聞ではヤンゴンで築25年の住居用2階建て建物が夜中に崩れたことと、クリニックの入った建物が、恐らく営業時間と思われる時間に9mほど崩れたことが載っていた。
ミャンマーは1年の半分が雨季で、大雨が降るとすぐに冠水するところも多い。かつて住んでいたローカルのアパートもコンクリートの壁がカビてモルタルやペンキの塗装もすぐに剥落するような状態だった。
築年数がかなり経っている建物は危険の可能性が高い。政府も危険な建物を指定して住まないよう指導しているが、危険な建物の数が多く対応が追いついていない感じだ。今後、外国人もローカルアパートを借りる機会が多くなると思うので、建物のチェックは入念にすることをお勧めする。
2012/06/28
地上波 channel 7 開局
残念ながら番組表が紙面に掲載されていないので、どのような番組が放送されるのかはまだ分からない。
2012/06/27
観光環境も整備
2012/06/21
テイン・セイン大統領の演説
2012/06/19
水産加工会社がCMPビジネス参入
2012/06/18
蚊の対策
2012/06/12
賃上げ協議の結果
2012/06/08
新しい高額紙幣の発行
2012/06/06
ANAのヤンゴン直行便
2012/06/02
ドリアンの季節到来
どのお店でも(露天商のことだが)あの硬いトゲトゲの分厚い皮を剥いてくれるので観光客でも手軽に買って食べられる。スーパーでは剥いて果肉だけをパックにしたものがあるが、私はやはり熟れているかどうかを目と鼻で確かめながら露天で買うのが好きだ。熟れているのと熟れていないのとでは味に格段の差がある。因みにドリアンはミャンマー語で「ドゥーインディー」という。
ミャンマーで有名なドリアンの産地はカレン州で、先月末タウングーのドリアン市場に多くのドリアンが並び、ヤンゴンに国産ものが出回る季節がやってきた。ヤンゴンではタイ産のものも売られている。新聞によるとタウングーでの市場価格は大きいもので1個2,500~3,000チャット(約200~300円)、中ぐらいで1個1,500~2,000チャット、小さいもので1,000チャットほどとのことで、出始めとしては良い値がついているらしい。タウングーからトラックや列車でヤンゴンまで運ばれてくると幾分か上乗せされて市場に出回ることになる。タウングーの市場では収穫期を迎えると1日10万個ほどにまでなるらしい。旬の熟れたドリアンが待ちきれない。
2012/06/01
商用アライバル・ビザ開始
2012/05/30
ヤンゴンのゴミ事情
2012/05/29
電力事情:売電価格
2012/05/28
映画館
2012/05/24
ミャンマーの交通:バスとタクシー
2012/05/23
電力事情:12.5.22国営紙
2012/05/19
ヤンゴンで工場の賃金も上昇
当該工場の従業員は18,000人で、ウィッグを中国、韓国、日本に輸出している。5月9日と10日の2日間、1,000人あまりの従業員が職業紹介所の前で座り込みのストを行ったそうだ。
労働者の以前の賃金は基本給8,000チャット(約800円)で、日当、残業、ボーナスなどを合計すると月給35,000から65,000チャット(約3,500から6,500円)だった。今回の合意により、基本給が30,000チャット(約3,000円)、諸手当を合計すると月給100,000チャット(約10,000円)になるという。
数ヶ月前にもヤンゴンの台湾系靴工場でストがあり、裁判の結果、賃上げに至っている。このところストによる賃上げのニュースが多い。
2012/05/16
男も女も巻きスカート
穿き方は筒の中に入り、男性の場合は両端を持って広げ、その端同士をお腹の前で結び、一方の端をお腹の中に入れ込むだけ。女性の場合は同じく筒の中に入るが、巻きスカートのように右か左のどちらか一方に寄せてきつく巻き付け、端を腰のところで入れ込むだけだ。熱帯で1年の半分は雨季といった非常に蒸し暑いミャンマーにおいて、このロンジーはとても涼しく心地よい。ミャンマーで暮らす日本人男性も愛用している方がいるくらいだ。
しかし、穿き方が至って簡単であるがゆえに、ずり落ちたり、着崩れないようにするには慣れと経験が必要だ。とくに女性用のタメインは男性のようにきつく結ぶことができないため、腰元が緩みやすい。その上、足のくるぶし辺りまである長い巻きスカートは足捌きが悪い。外の道もデコボコで歩きにくく、凹みを避けようとするとつい大股になってしまう。また、椅子に座ったり立ったり動作が多いと、いつの間にか腰元が緩んできてしまうものだ。かくいう私もまだまだ修行の身である。
ミャンマー人を見ていて、なぜこの簡単な筒状の布をあんなに綺麗に着こなせるのかといつも感心する。日本の着物と同じで、綺麗に着こなしている人を見ると気持ちのよいものだ。逆に、少しでも着崩れているとみっともないと感じるのはミャンマー人も同じである。だからロンジーを着るなら綺麗に着こなしたい。
ロンジーは既製品ではなく、布屋で生地を買い、縫製店で自分のサイズにぴったり合うように縫製してもらう。女性用のタメインは縫製の際に、腰のくびれに沿うようにダーツを入れ、腰にあたる部分に別の布を縫い付けたりするが、それだけで着崩れを防げるものではない。
そこで、ミャンマー人の若者用に開発されたのか、外国人用に開発されたのかは定かではないが、スカートタメイン(発音は「スカッ タメイン」)たるものが開発されている。これは西洋の巻きスカートに似ており着崩れることがない。もし皆さんが試しにタメインを着て街を歩いてみたいなら、初めはスカートタメインから入ることをお勧めする。
ロンジーにはいろんな種類の生地や模様がある。男性用、女性用で異なるのはもちろんのこと、民族や地方によっても異なる。また、普段着用や冠婚葬祭用などがあり、それぞれ特徴があるので、いろんな布屋を梯子しながら見て回るだけでも楽しい。布屋があるところの近くには必ず縫製店がある。見当たらなければ布屋が紹介してくれる。気に入った生地を見つけたらぜひ1着仕立ててみよう。
2012/05/14
空港で商用ビザの取得が可能に
商用ビザの滞在日数は現在と変わりないが、空港で商用ビザを取得できるとなると格段に便利になる。ミャンマーとしては商用ビザ取得を便利にし、投資やビジネス客を呼び込みたい意向だろう。アライバル・ビザは以前からあるにはあったが、取得条件に制限があり、度々中止や変更されたりで、日本からミャンマーを訪れる際は日本のミャンマー大使館で事前にビザを取得してから渡航することになっていた。東京品川の大使館に訪れて手続きをすると数日で取れるが、郵送となると10日ほども掛る。それが、空港に到着してから取得できるのはありがたい。また、手続き費用も商用のシングルで現在4,500円かかるところが40米ドルとなるので、現在の為替レートだと安くなる。
記事によると、商用ビザに続いて順次、観光ビザ、その他のビザもアライバル・ビザにするとある。まず第一段階として、商用のアライバル・ビザを早急に進め、投資家、大使館のある国、政治問題がなく、その他安全と思われる場合、許可する。また第二段階では、オンラインでビザを発行するとある。ミャンマー大使館のウェブサイトにはまだ何も出ていないため、具体的な申請書類や詳細は分からないが、6月1日以降に入国される方は確認の必要がある。
今回、商用ビザの取得が便利になってありがたいが、更なる希望をいえば日本人のビザなし渡航を認めてほしい。段階を踏んでからということだろうか。
2012/05/11
ミャンマー式喫茶店
ここでテーブルに勝手に並べられた国籍豊かな食べ物に戸惑って思わず、注文していないから下げてくれなどと文句を言ってはいけない。食べたくなかったら手を付けなければよいだけだ。ミャンマー流では食べた分だけ支払うことになっている。言葉が不自由な外国人にとっては非常にありがたいシステムだ。目の前に美味しそうなものを並べられると、食べるつもりではなかったのについ手が出てしまうのが人情である。ミャンマー流ではそれを狙っている。実に商売上手だ。
ところで飲み物はどういうものがあるのかというと、熱い紅茶かコーヒー、もしくは冷たいソフトドリンクが一般的だ。全て甘い。ミャンマー式の紅茶は練乳入りの紅茶で、「ラペッイェー」という。小さなガラスのカップに練乳をたっぷり入れ、濃く煮出した熱い紅茶をその上から注ぐ。テーブルに運ばれてくる時は練乳と濃い紅茶が二層になっている。それを客が自分で混ぜていただく。混ぜ方によってある程度は甘さを調節することが可能だ。もちろん最初から練乳を少なく入れてもらうこともできる。その場合は「チョーボ」と言おう。
コーヒーも細挽きにして濃く淹れ、砂糖や練乳をたっぷり入れて飲む習慣があるが、喫茶店ではインスタントを出すことが多い。インスタントといっても、最初からインスタントコーヒーとクリーミーパウダー、砂糖がひとつのパックに入ったものが一般的だ。当然のこと甘党のミャンマー人の味覚に合わせているから、かなり甘い。そのパックとお湯の入ったコーヒーカップが運ばれてきたら、自分でパックを開け、お湯に溶いて飲む。これはあまり情緒がないのと、甘さが調節できないので、コーヒー党の私もミャンマーではもっぱら「ラペッイェー」党になる。
テーブルで「シンメー(お勘定)!」言うとお勘定してくれる。飲み物と誘惑に負けて食べた分を支払えばよい。心配しなくても、どんなに混んでいても店員は誰が何を食べたかをよく憶えているものである。だからテーブルに並べられたものは遠慮せずいただこう。
2012/05/09
ミャンマー料理:ミャンマーカレー
その中でも代表的な料理はミャンマーで約7割を占めるビルマ族の料理で、カレーが中心となる。ここでは便宜上ミャンマーカレーと呼ぶが、このミャンマーカレーはインドカレーともタイカレーとも異なり、両方を足して2で割ったような感じというか、インドのカレーがミャンマーを通ってタイへ渡ったと想像した方がいいかもしれない。ミャンマーカレーは、ほんのりインドカレーのような香りがする、ニンニクと生姜、玉葱がたくさん入った魚醤系の味で、それほど辛くはなく、タイカレーのように多量のココナッツミルクを使ったさらさら系ではない。写真のように、インドカレー以上に具と油が多いカレーといった感じである。
家庭で作るカレーはそれほど油は多くないが(とはいっても日本人の感覚では多いのだが・・・)、店で食べるミャンマーカレーの油の量は半端ではない。たいてい油の層ができている。ミャンマーカレーで油を多く使うのは、暑く電力も不確かな状況で傷まないようにするためらしい。またお店のカレーで油が多いのは、かつて油が多いことイコール贅沢という感覚があったからのようだ。この油の多さを抜きにすれば、味は日本人に親しみやすく、とても美味しい。ご飯が進み、一度食べるとまた食べたくなる味だ。
そしてそのミャンマーカレーと一緒に食べるのが茹で野菜である。小ナスやオクラ、竹の子、ニガウリ、菜っ葉類など季節の野菜を茹で、「ンガピ」という小エビの塩辛でつくったタレにつけて食べる。さすがにこれはあっさりしていて、日本人にはありがたい。そのほかスープや中華のような野菜炒めなども一緒に食べる。
ミャンマーカレーは日本で提供する店も少ないが、ミャンマー国内でもそれほど多いとはいえない。最近は少し増えてきたが、かつては家庭で食べるものという感覚があり、ミャンマーカレーの外食店は数が限られていた。街で見かける飲食店で多いのは、中華料理、インド料理、シャン料理(シャン族の料理で、シャン州は中国国境に接しているため中華料理に近い。油が少な目であっさりした味付けが多い)である。最近は少数民族の料理を集めたカジュアルな飲食店もできているので、ミャンマーに行かれる方はミャンマー料理の幅の広さをぜひ体感していただきたい。
2012/05/06
TBSの「世界ふしぎ発見」で
ちなみに昨夜の番組で気になったのは「食べるお茶」のところである。とくに発酵させた茶葉と野菜を和えたサラダというか、和え物のようなものは、番組では「ラペソー」といっていたが、正しくは「ラペットウッ」である。「ラペッ」は茶葉、「トウッ」は和える意味で、さしづめお茶の和え物とかお茶サラダとでもいったところである。番組は地方のロケだったので、もしかしたらそこの少数民族がそう呼んでいたのかもしれないが、ミャンマー語としてはやはり「ラペットウッ」である。
それから、その「ラペッ」をお茶の漬物といっていたが、漬物というとどうも塩分と酸味の利いた食べ物を思い起こすのだが、それは私だけだろうか?おそらくパッケージに英語で「pickle」と書いてあったりするので、漬物という訳に至ったのかもしれないが、私の感覚では漬物というよりむしろ油漬けといった感じで、発酵した茶葉がべっとり油にまみれており、酸味はない。苦いタイプと苦くないタイプがあり、和え物にする以外に、お茶請けとして野菜は入れずに胡麻や揚げた豆などを混ぜて食べる。私はこれが好きで、おじゃました家で出てくるとついつい手が伸びてしまう。
ところで昨夜の番組にもでていたが、あの「ふりかけ」はとても美味しい。「バラチャウンヂョー」といってとても香ばしく、家で作ったのは格別だが、最近ではミャンマーのスーパーなどで量り売りもしてくれる。ミャンマーのふりかけは種類も多く、番組にあった乾しエビのもの以外にも、カリカリのジャガイモが入ったものや、乾燥納豆がはいったもの、唐辛子がたくさん入って辛いもの、辛くないものなどいろいろある。量り売りのところではおそらく味見させてくれるので、ミャンマーに行かれる方はぜひ試していただきたい。日本の白いご飯にも合うこと間違いなしだ。
2012/05/01
ミャンマードラマ(ミャンドラ!?)
ミャンマーのテレビでも人気があるのは韓流ドラマだ。韓流スターがミャンマーにやって来るとなると、街中はみな大騒ぎである。十数年前ぐらいまでは日本のドラマもやっていたが、今では全くない。現在ドラマといえば韓国ものか、中国ものといった感じである。ミャンマーものもテレビで放送はしているが、かなり古いものであったり、テレビドラマとしてではなく、映画として作られたようなものが殆どだったように思う。
映画といってもミャンマーの技術は国際レベルからはかなり劣っている。映画館の方は老舗の映画館以外にショッピングセンター内に新しくできたり、先日は3D映画館もできたらしいので、それなりの進歩をしているが、製作側はまだまだである。まず機材が古い。ともかく画質が粗い。台詞も音も現場で録音したものを使うから、音質が悪く聞き辛い。しかも撮影スタジオがなく(現在、建設計画があるようだが)、一軒家を借り切って撮るため雑音も入る。あまりけなしたくはないが、正直いって観ていて疲れる。
こんな惨憺たる状態だったので、この技術的にフランスの協力を得た連続ドラマはぜひ観てみたい。記事にストーリーについての記述はないが、写真に女優がコンバウン期のプリンセスの姿で写っていたので王朝物語なのかもしれない。楽しみである。
2012/04/29
停電に備えて
昨年泊まった2つ星か3つ星レベルのホテルでは電気の配線を通常電源の時と自家発電を運転中の時と使い分けていたようだ。私が部屋で休んでいるといつものように突然、停電になったが、すぐに自家発電が作動し明かりがもどった。しかし、部屋の中の照明やコンセントで通常電源の時は使えたのに、自家発電の運転時は使えないものがあった。自家発電時は最低限の明かりとコンセントで我慢してくださいということだ。
ホテルの中だけではなく、市内の送電も優先するエリアと、そうでないエリアがある。言うまでもなくVIPが住んでいるような場所は優先エリアである。ミャンマーでアパートを借りる際はまず、そこの送電網が優先エリアなのか、そうでないかを確認する必要がある。これを確認せずに、不幸にも送電を優先しないエリア、というか、停電を優先するエリアかと思うぐらい、電力が少なくなると直ぐに停電するエリアに住んでしまうと、かなり厳しい生活を送ることになる。
日本では当たり前のことでもミャンマーではそうでないことがたくさんある。しかしそれはそれで、新たな発見として楽しむ余裕も持っていたいものである。
2012/04/27
ヤンゴンの電力事情
また、ヤンゴン市電力供給局は4月1日からヤンゴン管区内に電力の輪番供給(すなわち計画停電である)を行ってきたが、4月9日より工場地帯を除く市内の居住区へは電力を再び24時間供給しているとも伝えている。
ミャンマーでは恒常的な電力供給不足を補うため、自家発電が欠かせない。工場でもホテルでも、商店でも、停電になるとあちこちで発電機を回し始めるので急に街中が騒々しくなる。電力不足はかつてからのことではあるが、石油価格が高騰する中、特に工場地帯のこの電力供給量ではどこもコスト高となり、厳しい運営を強いられるに違いない。
また記事には、今年3月の状況でヤンゴン管区の電力需要は750メガワットで、昨年より19%増加したとあり、全国の電力需要は現在のところ約1,600メガワット、昨年は1,400メガワット足らずであったとある。ヤンゴンだけで全国の電力需要の約半分を占めているようである。
参考までに東京電力の電気予報では本日の予想最大電力が3,510万キロワットであった。すなわち35,100メガワットである。ミャンマー全国の電力需要が1,600メガワットというのは人口約6,000万人を抱えるミャンマーにとっていかに少ないかが分かるが、それでも十分に供給されていない。
ミャンマーでは隣国の中国やタイなどがミャンマー国内に発電所を作り自国に送電する際、一部の電力をミャンマー国内に供給するという契約をしているが、記事ではその国内供給分を増やすよう要望したり、天然ガスによる発電も準備していると伝えている。
このところ経済的にも急に注目を浴びだしたミャンマーではあるが、このような記事を目にすると電力供給量を増やすことは急務だと実感する。
2012/04/25
あいさつ:ごはん食べた?
実際のところミャンマー人どうしで「ミンガラバー」と言い合っているところを見た覚えがない。「ミンガラバー」はいわば外国人用に作られた言葉である。だから、ミャンマー人は外国人に対しては「ミンガラバー」と言うし、外国人が「ミンガラバー」と言っても違和感がない。しかし、ミャンマー人どうしではどうもしっくりこないようだ。
ミャンマー人と親しくなってくると、「ごはん食べた?」とあいさつされるようになってくる。そこで心得ておかなければならないことがひとつある。ミャンマー人にとって「ごはん」とは「コメ」だということである。日本も昔はそうだったかもしれないが、今の日本人にとってはラーメンやサンドウィッチ、フライドチキンはれっきとした食事、「ごはん」に入れていいものである。しかし、ミャンマー人にとっては違う。これらはすべて「おやつ」であり、小腹を満たす程度、軽食としての地位しか与えられていない。確かにミャンマーの麺類は量が少なめのものが多いが、いくら何でもフライドチキンはヘビーだろう。しかし量や腹持ちの問題ではなく、要は「コメ」を食べたかどうかで「ごはん」を食べたかどうかが決まる。
「ごはん食べた?」と聞かれて、「フライドチキンを食べてきたよ」と言おうものなら、「あら、まだごはん食べてないの?」なんて返事が返ってくる。もし相手が食事中の会話なら、「食べていく?」と「ごはん」を勧められるかもしれない。私の場合、「コメ」を食べてないのに「ごはん食べたよ」と言うのも何となく心苦しいので、「フライドチキンを食べてお腹いっぱい」だとか、「お昼ごはんにサンドウィッチを食べてきたよ」とか答えている。しかしこういう返事が多いと、この人は「ごはん」を食べないのかとミャンマー人は心配になるらしい。
こういうややこしい遣り取りを考えると、「ミンガラバー」は外国人にとって、とても便利な言葉かもしれない。
2012/04/22
ミャンマーの正月:ダジャン
ミャンマー語で新年は「Thingyan」。「ティンジャン」と書くが通常「ダジャン」という。新年の祝いは、いわゆる水祭りとか水掛け祭りというものだ。タイでは「ソンクラーン」である。水祭りときくと日本人は仏教国の何やら涼しげで厳かなお祭りかと想像するかもしれないが、ミャンマーのダジャンはけっこう激しい。だから私はダジャンの時期はできるだけミャンマーにはいないようにしている。
ダジャンが始まる何日か前から目抜き通りに舞台が設営され始め、舞台ができ上がるとともにミャンマー人のダジャン気分は最高潮に達していく。一方、私の恐怖も最高潮に達するのだが・・・。
そしてダジャンがやってくると、その舞台から観衆や道行く人を目がけて消防用かと思われる巨大なホースで勢いよく水を掛けまくるのだ。あの水圧はかなりのものに違いない。もちろんその舞台からだけでなく、街の至るところ、上から横から、正面から、車から、知り合いだろうが、見ず知らずだろうが、ともかく水を掛けまくる。みな頭からずぶぬれだ。
このダジャンの時期、ミャンマーでは暑さと乾燥が最高に達している。ミャンマーの電力を支える水力発電所のダムの水量が少なくなり、停電が頻発するのもこの乾季最後の時期である。だから、この恐ろしいまでに水をふんだんに使ったお祭りは何とも贅沢ともいえる。
そしてダジャンで水を掛けまくったあと、何日かするとだんだん空が暗くなり始め雨季が始まる気配を感じる。そしてまた半年も続く長い雨季がやってくる。