2013/05/30

コピー商品の取り締まり

ミャンマー第二の都市で内陸に位置するマンダレーは中国の影響の大きい都市だが、5月30日付Myanma
Alinnによると、そこで登記していたある企業がアメリカのキャラクター「Tom and Jerry」に酷似したキャラクターの絵および「TOM
and JERRY」の文字(前面)、「HONG KONG TOM and
JERRY」の文字と傘の絵(裏面)がプリントされた傘とレインコートをマンダレーとヤンゴンの店舗から全国へ販売していた。それをこの度、これらコピー商品の使用を止めさせるため、政府が制定中の法律によって起訴したという。

ミャンマーの街にはコピー商品が溢れているため経済の国際化とともに取り締まりが急がれる。国内で作られるのものもあるが、中国などの国境から流入してくることも多い。今回のケースは知的財産権に関する法律が制定中にもかかわらずそれに先行した形となった。

2013/05/26

日本が支援するミャンマーのインフラ

安部総理がミャンマーを訪問しミャンマーのインフラ改善へ支援を表明したが、ミャンマーのインフラについて日本の方はどれぐらい知っているだろうか?もちろんミャンマーで発電機のある高級なサービス付きアパートメントやコンドミニアムで生活すればそれほど日常生活で不便を感じることはないが、家賃は日本以上にかかる。

数年前に比べて停電は少なくなったものの、今でも毎日のように停電する。突然停電し、数十分ほどで電気がくることもあれば、何時間も来ないこともある。最大都市のヤンゴン市内でもだいたいどこもこんな感じだ。これでも数年前より格段に良くなったため、このごろミャンマー人は電気についてあまり文句を言わなくなった。数年前までは電気が半日、一日来ないこともざらで、みな生活に疲れ気味だった。

水については一般アパートは各部屋ごとにタンクと水槽があり、いったんポンプアップしてタンクと水槽に水を溜め、それを日常の洗物や水浴びに使用する。飲み水はタンク入りの浄水を購入する。ポンプアップするには電気が必要なため停電しているとポンプアップできない。また地域によっては供給が不安定なところもある。当然いつ水が来ていつ水が来ないかなんて分からない。

雨季になるとゲリラ豪雨的な激しい雨が1日に何度も降る。すると途端に道路が冠水する。ヤンゴン市内はけっこう起伏、高低差があるが、ところによってかなり水が溜まり、バスや車が故障し立ち往生することもよくある。ただ、雨が止むと意外と早く水は引くことは引く。

通信インフラはこの1~2年で急激に良くなり、金額が下がった。かつては何万円も支払わないとインターネットを使用する環境を作れなかった。現在は接続が途中で切れることはなくなったが、通信速度が遅い。10Mb程度のPDFファイルをダウンロードするのに日本では一瞬だがミャンマーでは何分もかかり、仕事の能率が格段に下がる。携帯電話も通信状態が悪いことも多く、聞こえるかと何度も尋ねながら話すこともしばしばだ。

ヤンゴンの市内交通も渋滞が多く移動が困難だ。特に最近はひどい。先日日本企業が加わって建設し開通したバイパスのおかげでその近辺の渋滞は緩和したが、その他の地域はどこも渋滞している。市民の足はバスと車で、年々車の数が増え、道路が飽和状態だ。市内を回る列車はあるが、遅くて汚いということで利用者は少ない。

この生活環境が今後数年で、日本の協力を得てどのように変わるのか期待したい。ちなみに本日の停電は3時間、長かった・・・。停電時、バッテリー駆動時間の長いパソコンはありがたい。

2013/05/04

乾季最後の時期、水不足続く

ミャンマーの季節は乾季と雨季に大きく分かれる。乾季の前半は涼季で後半は暑季だ。つまり乾季で川の水や井戸が干上がるころに最も暑い時期を迎える。今がその暑季である。

場所によっては日中、40度を越えるところもあり、当然のことながら毎年この時期になると水不足が起きる。新聞紙上でも毎日のように水不足を伝え、政府や民間有志からの無償給水が行われている。 

54日付のMyanma Alinnによると、水不足の地域は特に暑い内陸地域(ザガイン管区、マグェー管区、マンダレー管区)で8,042村、その他の州と管区で15,183村あるとのこと。合計で約23千村にも上る。 

また電力は水力発電に頼っているため、この時期は一年で最も停電が多い。やっとこのごろ雨の予報が出るようになってきたが、水不足を解消するほどにはまだ至っていない。毎日どしゃ降りが続く雨季は鬱陶しいが、この時期だけは雨季が待ち遠しい。

使用に危険がある故障車は税関で没収

ミャンマー政府は国内を走る年数の経った車を新しくするため、2011年から規制を緩和して国民に買い替えを促してきた。54日付Myanma Alinnによると、税関の数字で2013115日までに126,733台が輸入されたという。

それまでは使用に危険のある故障車は含まれていなかったが、今年115日以降は状態によっては使用者にとって安全でないものや危険なものが含まれていたという。そのため税関では外国から輸入する故障車について、使用者にトラブルや危険が及ぶことを理由に輸入不許可車として没収するとのこと。

2013/05/01

ヤンゴン、ダウンタウンの植民地時代建物、5つ星ホテルに

ミャンマーには英領植民地時代の建物がたくさん残っている。しかしその保存状態は悪く、修復には膨大な経費がかかる。そこでミャンマー政府はこれらの建物を歴史的建築物として保存するとともに商業利用する計画を進めている。

その一環として51日付Myanma Alinnによると、ヤンゴンのダウンタウンにある合同庁舎は約5千万米ドルをかけて5つ星ホテルにするという(この入札は201112月に新聞紙上で公募され行われた)。この合同庁舎建物は1927年から1931年に建設されたそうだ。ホテルの名前はThe State Houseとし、シンガポールの会社がデザインを行う。客室239室、従業員600名以上、2年以内の開業を目指す。 

国に対する土地使用料14.4百万米ドルは2012年すでに支払い済み、開業後はホテルから得られる利益から毎月5%を国に支払わなければならないとのこと。