2014/05/15

高速バス転落事故遺族・被害者に保険金支払い

512日夕方、ネーピードーからヤンゴンに向かっていた高速バスが、高速道路の高架橋から転落し、14名の死者と29名の負傷者が出たと513日付Myanma Alinnで報じられた。

近年、ミャンマーの中心部を走るヤンゴン-マンダレー間の高速道路が整備され、サービスエリアも充実し、高速バスの車両も人気路線は3列シートの新車を導入しているバス会社などもありサービスも向上している。かつてとは比べものにならないくらいバス旅行が快適になっている。その中で起きた大事故だ。ミャンマーの新聞紙上では高速道路や街中を含め、毎日のように多くの交通事故のニュースが報告されている。しかし、保険業が認められるようになったのはつい最近のことで、自動車損害保険の普及はこれからという段階だ。

514日、15日付のMyanma Alinnによると、今回の事故では自動車損害保険が掛けられていたとのことで、事故から2日後の14日に、保険賠償金が遺族と被害者に対して支払われた。この給付に際してはネーピードー財務省省内において大臣も出席した式典という形で執り行われた。

掛けられていた保険は財務省保険業管理部が計画し、この58日から販売を開始したばかりの特別旅行保険で、死亡保障300万チャット(約30万円)、傷害補償最高240万チャット(約24万円)までとなっていた。当該車両は更に包括自動車保険と対人保険を掛けており、包括自動車保険の死亡保障100万チャット(約10万円)と対人補償50万チャット(約5万円)を合計すると、今回は死亡者1人あたりに450万チャット(約45万円)が支払われることになる。通常は対人補償しか掛けていないが、今回のケースは更に特別旅行保険と包括自動車保険が掛けられていたとのことで、この他にバス会社から見舞金として各15万チャット(約15千円)が支払われたという。

この式典では保険についての説明も行われ、保険の重要性を強調した様子が伺える。