2012/11/01

ダディンチュッ満月祭

10月30日はミャンマーの公休日で、ミャンマー暦の新年に次ぐ大きな祭りの日だった。ミャンマー暦の12の月毎に仏教に根ざした祭りがあり、最近では地方でしか行われないものもあるが、このダディンチュ満月祭は全国規模で盛大に行われる祭りのひとつである。前夜祭から後夜祭まで3日間祭りが行われる。

この日は仏陀が天上から人間界に戻ってくるとされているため、寺院や仏塔などの仏教施設をはじめ、各家庭や路上に至るまで、ロウソクや小さなお皿のオイルランプ、提灯、電飾などを灯し、仏陀の帰路を明るく照らす習慣がある。

蛍光灯や電飾は少々情緒に欠けるが、寺院などで無数のロウソクやオイルランプに火を灯した光景は幻想的である。

この頃、季節も変わり雨季から乾季に入る。そしてこの日を境に仏教徒は旅行や結婚などを行って良しとされるため、この時期はあちこちでバーゲンやイベントが催され、人々の気持ちも天気と同じく晴れやかになる。半年続いた雨季が終わり、人々が活発に動き出す時だ。