2013/05/26

日本が支援するミャンマーのインフラ

安部総理がミャンマーを訪問しミャンマーのインフラ改善へ支援を表明したが、ミャンマーのインフラについて日本の方はどれぐらい知っているだろうか?もちろんミャンマーで発電機のある高級なサービス付きアパートメントやコンドミニアムで生活すればそれほど日常生活で不便を感じることはないが、家賃は日本以上にかかる。

数年前に比べて停電は少なくなったものの、今でも毎日のように停電する。突然停電し、数十分ほどで電気がくることもあれば、何時間も来ないこともある。最大都市のヤンゴン市内でもだいたいどこもこんな感じだ。これでも数年前より格段に良くなったため、このごろミャンマー人は電気についてあまり文句を言わなくなった。数年前までは電気が半日、一日来ないこともざらで、みな生活に疲れ気味だった。

水については一般アパートは各部屋ごとにタンクと水槽があり、いったんポンプアップしてタンクと水槽に水を溜め、それを日常の洗物や水浴びに使用する。飲み水はタンク入りの浄水を購入する。ポンプアップするには電気が必要なため停電しているとポンプアップできない。また地域によっては供給が不安定なところもある。当然いつ水が来ていつ水が来ないかなんて分からない。

雨季になるとゲリラ豪雨的な激しい雨が1日に何度も降る。すると途端に道路が冠水する。ヤンゴン市内はけっこう起伏、高低差があるが、ところによってかなり水が溜まり、バスや車が故障し立ち往生することもよくある。ただ、雨が止むと意外と早く水は引くことは引く。

通信インフラはこの1~2年で急激に良くなり、金額が下がった。かつては何万円も支払わないとインターネットを使用する環境を作れなかった。現在は接続が途中で切れることはなくなったが、通信速度が遅い。10Mb程度のPDFファイルをダウンロードするのに日本では一瞬だがミャンマーでは何分もかかり、仕事の能率が格段に下がる。携帯電話も通信状態が悪いことも多く、聞こえるかと何度も尋ねながら話すこともしばしばだ。

ヤンゴンの市内交通も渋滞が多く移動が困難だ。特に最近はひどい。先日日本企業が加わって建設し開通したバイパスのおかげでその近辺の渋滞は緩和したが、その他の地域はどこも渋滞している。市民の足はバスと車で、年々車の数が増え、道路が飽和状態だ。市内を回る列車はあるが、遅くて汚いということで利用者は少ない。

この生活環境が今後数年で、日本の協力を得てどのように変わるのか期待したい。ちなみに本日の停電は3時間、長かった・・・。停電時、バッテリー駆動時間の長いパソコンはありがたい。