ミャンマーで物価の話をする際によく出てくるのもがガソリンとピーナッツ油だ。日本ではガソリンと牛丼といったところだろうか。ピーナッツ油はカレーなどミャンマー料理でよく使われ、その使用量も日本とは比較にならないぐらい多い。そのため価格の変化はミャンマー家庭の台所に大きな影響を与える。
そのピーナッツ油がこのところ高騰している。理由は中国向けの輸出が伸びているからだ。7月12日付ミャンマータイムズによると7月第1週に1.633kgでK4,800(約480円)という記録的な高値をつけたらしい。因みに1キロあたりにすると294円。これは日本人の物価感覚でも高い。
これまで中国が大量に買い付けた影響でミャンマーの市場が高騰したことは何度かある。ミャンマーの生産規模はまだそれほど大きくないため、ピーナッツ油だけでなく、農作物、水産物など影響を受けるものは多い。
ピーナッツ油の価格が高騰すると庶民は他の安い食用油を買うしかないが、ミャンマー人の好みはやはりピーナッツ油だ。