2012/07/29

ヤンゴンのローカルアパート

このところホテル代が高騰している。ビジネス客や観光客の増加に客室の供給が追いつかないため、ホテル代が高騰しているのだが、ホテルの質を考えると釣り合っていない。バンコクのホテルの方がよっぽど質が高くて安い。

私もホテル代高騰の煽りを受け、ヤンゴンで久しぶりにローカルアパートを借りた。もちろん不動産価格も近年高騰しており、アパート代も更新毎に家賃の値上げを要求される状況だが、いまのホテル代よりはまだマシだ。それにしてもローカルアパートの質は10数年前とほぼ変わらず、極めて粗雑である。

この粗雑感は、途上国の住宅事情を知らない方には何とも説明しがたいが、快適に住むには何かと手を加える必要がある。ミャンマーのアパートは一般的にコンクリートの打ちっ放しにペンキを塗っただけだ。部屋によっては床がフローリングではなくコンクリートのままのところもあるので、敷くものから手配しなければならない場合もある。その他、虫除けに網戸を付けるとか、扉がちゃんと閉まるように取り付け直すとか、配線工事が必要なこともある。

配線工事といっても特別な配線のことではない。今回など、入居して台所の電気を消そうと思ってもスイッチがなかった!ブレーカーを落とさないと電気が消えず、入居した夜は台所の電気を付けっ放しにして寝た。一体、前の入居者はどうやって暮らしていたのだろうかと思う。

もちろん、今回借りた賃料は外資系サービスアパートメントやコンドミニアムと比べると破格だが、ローカルの一般的なホワイトカラーには住めない金額だ。質と価格のどちらを取るかだが、いずれにしても不動産価格が落ち着くまでは質に伴わない高家賃を強いられることになる。