2014/04/24

エーヤワディー河イルカの保護活動

424日付Myanma Alinnによると、エーヤワディー河イルカの保護のため、ザガインやピンウールイン(上流地域)の漁業庁、鳥獣保護組織や漁師などが46日から9日までザガイン、ミングンなどで現地調査と啓蒙講演を行い、水産資源保護の啓蒙を行うパンフレットを無料で配布したという。

調査によると、付近の村で合計16頭が確認されたとのこと。エーヤワディー河イルカは昔から投網漁の漁師と共存してきた伝統があり、世界から関心が集まっているという。しかし、大型漁船が電流を流して魚を捕るといった禁止されている漁法により、イルカが死に至り、餌となる水産資源が減少していると伝えている。

2014/04/04

ミャンマーのタナッカー、世界無形文化遺産登録を目指す

ミャンマーではタナッカーという木の皮を石の硯のようなもので磨って、その液を化粧品のように顔に塗る習慣がある。田舎の人や子供は頬に刷毛でくっきりと筋目を入れるなど目立つように塗ったりするが、最近の都会の人は目立たせず化粧水のように薄く延ばして顔に塗ることが多い。彼らは冷涼感があるとか、肌が白くなる、きれいになるとかいうが、真偽のほどは不明だ。

44日付のMyanma Alinnによると、そのタナッカーを塗る文化のUNESCO無形文化遺産登録に向けてミャンマー文化省が努力しているという。またこの他に、伝統的な楽団演奏やインレー湖でのボートの漕ぎ方なども海外の専門家と協力しながら登録に向けて努力するとしている。

記事では、近年は化粧品が浸透しミャンマーの伝統的なタナッカーを塗る習慣が徐々に薄れてきているため廃れてしまわないよう保護しなければならないとし、文化遺産は観光客にとっても魅力となりうるとしている。

2014/03/25

ミャンマー外務省バングラデシュ日刊紙記事に注意

325日付Myanma Alinnによると、320日付のバングラデシュ日刊紙Dhaka Tribuneの記事に対し、ミャンマー外務省はネーピードーへバングラデシュ大使を呼びバングラデシュ外務省宛ての注意文書(Aide-Memoire)を渡したとのこと。また同時に駐バングラデシュ・ミャンマー大使がバングラデシュ外務省東南アジア局を訪れ注意文書を渡したとのこと。

そのバングラデシュ日刊紙Dhaka Tribuneの記事の内容は、ヤカイン州とくに州都シットウェーとマウンドー(記事ではMuangdawとなっているが、バングラデシュ国境の町Maungdawのことと思われる)の殆どが東南アジア系ベンガル地方言語を話し迫害を受けているとし、かつて領地割譲があった歴史の例や最近ロシアがクリミアで行った国民投票などの例を挙げて、ロヒンギャと呼ばれる問題とバングラデシュの人口過密からくる難民問題について、国民投票を行ってその2つの都市をミャンマーから分割しバングラデシュのチッタンゴン管区に編入すれば問題が解決するという可能性を述べている。ちなみに記事ではその2都市にはバングラデシュからもミャンマーからも独立した国家になる道もあるとも付け加えている。

現在のクリミア問題が飛び火した形だ。なお、記事で示されているヤカイン州の民族・言語に関わる数字の根拠は不明である。

ミャンマー4月から自動車登録税率変更

325日付Myanma Alinnによると、41日から輸入車に掛かる自動車登録税が次のように変更されるとのこと。
なお、基準になる自動車価格はFOB(本船渡し)価格である。

事業用自動車・貨物自動車  5
旅客用自動車(運転手を含み10人以上)  5
乗用自動車
  1350cc以下   30
  1351-2000cc  50
  2001-5000cc  80
  5001cc以上  120
旅客貨物両用自動車  40

2014/03/21

ミャンマー4月からの電力料金値上げ

321日付Myanma Alinnによると、先の国会で決まった電力料金の値上げがこの4月利用分から適用され、5月から徴収されるという。電力消費は毎年約15%伸びており、需要をまかなうための発電所建設などのコストを国家予算だけで補うことは困難なため、生産コストに応じた電力料金へ改定したものと説明している。

現在の電力料金はユニットあたり、政府用35チャット(1チャット=約01円)、家庭用35チャット、事業用75チャットだが、4月からの料金は次のとおり利用電力量に応じた料金体系となっているとのこと。

(単位:ユニット、通貨:チャット)
家庭用/街灯
1-100           35
101-200       40
201-             50

事業用
1-500                   75
501-10,000           100
10,001-50,000       125
50,001-200,000     150
200,001-300,000   125
300,001-               100

2014/03/19

アジアハイウェイの建設工事、タイから45キロ地点に到達

アジアハイウェイ1号線(AH1)は東京を起点として福岡から韓国の釜山へ渡り、中国、ヴェトナム、カンボジア、タイ、そしてミャンマーのヤンゴン、マンダレーを通過し、インドや中東を経由してトルコのブルガリア国境まで到る、総延長約14万キロの国際道路のことだ。そのアジアハイウェイのミャンマーにおける東の入口は、カレン州にあるタイとの国境の町ミャワディーとなっている。

319日付Myanma Alinnによると、そのタイ国境の町から約45キロ内陸に入った地点(コォカレイッ)まで、工事が進んでいるという。工事はタイ企業とアジア開発銀行の協力により2003年から始まり、諸般の事情により2005年に一時中断されたが、2012年に再開され、国も農地や土地に対して補償を行ってきたとのことだ。

ちなみに、日本の国土交通省HPの「国別アジアハイウェイの状況」によると、2004年時点のデータとしてミャンマーは以下のようになっている。

総延長:3,003km
舗装区間:(2車線以上)1,472km (1車線)1,013km
未舗装区間:518km
フェリー:0
未開通区間:0
不明:0

2014/03/18

ミャンマー国内の天然ガス利用状況

ミャンマーで輸出総額の約40%を占めるのが天然ガスだ。

318日付Myanma Alinnによると、天然ガスの増産と同時に、CNG(圧縮天然ガス)国内販売店やCNG自動車が増えているという。天然ガスの増産は2013年末までに国際入札等で新たに採掘許可を与えたため、天然ガスの産出鉱区が増えたことによるものだ。

現在、2つの鉱区から合計294百万立方フィート(=8.325百万m3)を国内向けに使用しているとのことで、その内訳は次のようになっている。67%発電所用、13%セメント工場用、7CNG自動車用、6%化学肥料工場用、その他国営・民営事業用。

また、ミャンマー全土におけるCNG自動車の台数は27,751台あり、その殆どがヤンゴン市内で26,831台という。一方、CNG販売店はミャンマー全土で45店舗あるとのことだ。