先月5月9日に賃上げストが起きて11日に早期決着に至ったはずの韓国系かつら工場Hi-Moが、後日その合意を取り消したため、再び5月24日に1500人の女性従業員によるストが起きていた。そして6月5日に協議を行い、再び合意に至ったらしい。
6月8日付のミャンマータイムズ(インターネット、ミャンマー語版)によると、Hi-Moの従業員は基本給K30,000と諸手当を求めていたが、諸手当は合意したものの、基本給についてストが長引いていた。6月5日に基本給29,700チャット+賞与10%で合意したとある。(総額は基本給+賞与+諸手当から成りこの記事では諸手当が明示されていないので総額が分からないが、以前の記事を参照すると交渉前の諸手当がK35,000~65,000とあるので凡そK67,000~97,000になったと思われる。)
協議は(Hi-Moを含む)ストが起きている5つの工場の責任者と従業員が会し、労働省副大臣、工場・労働法検査局、ミャンマー衣類製造業者協会会長、法律コンサルタント、民主化活動家も出席して行われた。
ミャンマー縫製業協会会長が3つの労働団体に対し、基本給の規定について提案した結果、Costec、Great Forever、CNN ミャンマー・トレーディング、サン・カウン縫製など4工場の従業員と工場責任者は提案どおり合意したそうだ。
提案の内容は、見習いの場合、日当K1,000として1ヶ月に日曜と休日を除き27日出勤するものとして、基本給をK27,000/月、生活手当をK100/日としてK2,700/月、残業手当を1時間K273として1ヶ月最大88時間の残業でK24,000、精勤手当K3,000/月で合計最大K56,700/月。(K10≒1円で計算するとよい)
また、Cレベルのオペレーターの場合、日当をK1,100とし、生活手当K300/日、残業手当K300/時間、精勤手当K3,000/月、生産賞与K3,000/月を合計してK70,200/月。
Bレベルのオペレーターの場合、日当K1,150、生活手当K500/日、残業手当K313/時間、精勤手当K5,000/月、生産賞与K5,000/月を合計してK82,094/月とのことだ。