2012/06/19

水産加工会社がCMPビジネス参入


ミャンマーで委託加工貿易のことをCMPCutting, Making and Packing)と呼ぶ。CMPといえばこれまで縫製業や製靴業で行われてきており、日系もかつてより参入している。工場は生地や縫製材料を全て輸入し、それらを縫製して委託加工料を受け取り、製品は全量輸出するというものだ。

618日付ミャンマータイムズ(インターネット、英語版)が民間情報として伝えたところによると、このほどいくつかの水産加工会社がCMPビジネスの申請を当局に行っており、来週には許可が下りるという。ある会社は先ずアルゼンチンからの水産物を加工するという。今回CMPビジネスを申請した背景としてミャンマーでの漁獲量不足も挙げている。

ミャンマー水産物加工輸出協会の書記も水産加工のCMPビジネスが上手く行くとは言い難いとコメントしているが、慢性的な電力不足や港湾での冷凍コンテナの管理状況、トラック輸送中の保冷方法などを考えると、あと数年は厳しい感じがする。しかしCMPビジネスが縫製業以外にも広がることには歓迎だ。