2012/06/27

観光環境も整備

外国人にとってミャンマー観光といえば、世界三大仏教遺跡のひとつであるバガン遺跡、英国植民地以前に王朝があり現在国内第二の都市となっているマンダレー、浮き畑農業や水上生活をする少数民族の暮らしが垣間見れるインレー湖が最も有名で規模も大きいが、その他にも小規模ながら見所は各地に点在している。しかし、小規模な観光地やかつては外国人の立ち入りが認められなかったような場所はあまり整備されていなかったのが現状だ。周辺が整備されていないのは素朴でいい面もあるが、歴史的な建造物や遺跡が荒れてしまうのは歴史的な損失に他ならない。

このほど文化省下にある考古学国立博物館図書館局の発表によると、歴史的な場所3ヶ所を民間企業とともに考古学公園にするとのことだ(625日付ミャンマータイムズ、インターネット、英語版)。その3ヶ所は、マンダレー近郊でかつて約400年も王都があったインワ、バガンとマンダレーの中間あたりに位置し木彫が施された僧院があるイェーザジョー、シャン州にあり洞窟内に壁画が残されているバダリン洞窟である。これらはユネスコの世界遺産の暫定リストに載っているものだ。その暫定リストにはミャンマー国内の遺跡や建造物など、約20ヶ所が載っている。現在のところ世界遺産に登録されているものはない。しかし、個人的には世界遺産の価値が充分あるにもかかわらず、登録されていない場所が多いと感じている。

また、上記紙によるとミャンマー投資委員会(MIC)はヤンゴンにある4つの国有建物についてホテル化するために入札を行うという。77日が入札締め切りで、国内外から多くの問い合わせを受けているとのことだ。ミャンマーには英国植民地時代に建てられたコロニアル様式のビルが多く点在している。その歴史的な建物をホテルとして利用するということらしい。これら植民地時代の建物はかなり老朽化しており修築が必要となっていた。

近年、経済活動が活発化している中、観光環境の整備も徐々に始まっている。