2012/05/23

電力事情:12.5.22国営紙


ミャンマーの電力不足は慢性的だが、522日付ミャンマー国営紙Myanmar Ahlin(ミャンマー語版)では、電力省情報として暑季の電力不足の説明と今後の発電所建設計画について報じている。

記事によると、今年の暑季は非常に暑く、各地で電力需要が伸びたため1,850メガワットの需要に対し、供給が1,340メガワットしかなかった。そのため国民を3つのグループに分けて輪番送電をおこなっていた上に、519日に起きたシュエリー発電所の送電線トラブルで200メガワットの発電量減少が加わり、供給能力が約1,100メガワットとなってしまったと説明。そのため国営の製鉄所やセメント工場、化学肥料工場や民間企業の電力使用量のうち500メガワットをカットし、国民に優先して電力を供給したとある。

参考までに本日の東京電力の電力使用見通しだけで3,470kW34,700メガワットである。

今後の計画として、短期計画ではアメリカのジェネラル・エレクトリック社やキャタピラー社と協力しており、長期計画ではヤンゴン市近郊に日本の電源開発(J-Power)と共同で600メガワットの発電が可能な石炭発電所を4つ、韓国のBKB社と協力し500メガワットの発電が可能な天然ガス発電所を4つ建設する計画があると説明し、記事の最後には国民に対して停電への理解と節電の協力を呼びかけている。